子育てを応援する地域社会づくりに向けての共同宣言

全国的に少子化が進行しており、埼玉県においても人口ば700万人を
超える中、合計特殊出生率は1.24と全国で6番目に低く、今後一層の
少子化が進行するものと見込まれています。
また、近年、子育てに不安や負担感をもつ母親が増えているほか、児童
虐待の相談件数が増加し、虐待による子どもの死亡事件も相次ぐなど、誠
に憂慮すぺき事鰻となっておリます。児責虐待ば、夢や未来に満ちあふれ
た子どもの心と身体を仰つけ、時には命すら脅かすものであり、絶対に許
されるものでばありません。
このように子どもと家庭を取リ巻く環境ば厳しさを増していますが、少
子化の流れをくい止め、安心して子どもを産み、育てることができるよう
にするとともに、子育て1二喜びと生きがいを感じられるようにするにば、
社会全体で子育て家庭を支援することが不可欠であります。
今こそ、彩の国の宝である子どもたちが健やかに育つ二とができるよう、
県と市町村が一体となって、全県を挙げて子育てしやすい環境づくりの推
進に全カで取リ組もうではありませんか。
よって、本目、次のとおり「子育てを応援する地域社会づくりに向けて
の共同宣言」を表明します。
1近年核家族化が進み、親が子育てに関する支援を周囲から得られにく
くなっています。このため、県民、地域、企業と、県や市町村が一体と
なって、地域社会全体で子育て家庭を支えるためのネットワークづくり
を進めるなど、「子育て応援県民運動」を全県レベルで展開します。
2働<親が仕享と手育てを両立できるよう、県と市町村が連携しながら、
倶育施策を充実し、待機児童の早期解消と多様な保育サービスの充実に
努めます。
3子育ての基本は家庭であります。家庭における子育てカの向上を図る
ため、保健・教育関係機関などと連携しながら、親などに対する家庭教
育の充実を図ります。
4次代を担う子どもたちの草い命を守るため、県と市町村の関係機関が
連携して租極的に親や子どもに対する相談・支援を行うほか、児童虐待
の防止について広く県民に周知するなど、児童虐待対策を推進します。
平成15年5月9目
埼玉県知事
埼玉県町村会長


子育てを応援する地域杜会づくりに向けての共同宣言(案)について
【大里町長発言要旨】
ただ今、健康福祉部長から、少子化の進行や児童虐待についての御説明がありま
したが、今後の地域の発展にとりまして、少子化は憂慮すべき重要な課題でありま
す。安心して子どもを産み、育てられるよう、杜会全体で子育てを支援していくこと
が求められておりますが、子育てしやすい杜会環境を早急に整備するためには、現
行制度の抜本的な見直しや、時代に即した柔軟な取り組みが求められていると考え
ます。
現在、大里町では、近年の女性の就労意欲の向上などによりまして、仕事と子育
てを両立するための施策の充実に積極的に取り組んでおりますが、保育所の待機児
童対策、放課後の児童クラブの整備など早急な解決が求められております。また、地
域においては、児童虐待への取り組みや、乳幼児とのふれあい、交流の場の設定な
ど、広く地域の子育て支援を視野にいれた総合的な対応が必要であろうと考えます。
今後は、安心して子育てをしやすい環境をつくるため、県と市町村が一体となっ
て、地域杜会全体での子育てを推進していくことが重要となってまいります。
私は、このような観点から、本目、県から提案のありました「子育てを応援する地域
杜会づくりに向けての共同宣言」は、大きな意義のあることで、心から賛同するもので
あります。
本目、この場で、御出席の町村長の皆様にも是非ご賛同をいただき、埼玉県民に
むけて共同宣言ができますよう、私からもお願いしたいと存じます